組織のあり方についての考察(2)

前回(1)では、今後マネジメント業務について考えるべきとお話しました。勿論、営業や工事、管理業務についても同様です。

中小建設企業において、将来を変えていこうとしても現在の組織では任せられる社員は見当たらないのが実情です。しかも、この組織に関わる議論も少ない気がします。

そこで、今後考えるべきは、組織における「職務再設計」です。以下に将来を創造する職務について考察していきます。まず、職務設計の基本的な考え方について考察します。

「職務設計の基本的な考え方」について、経営者にとり、企業改革を推進するためには、外部の専門家を活用することです。自社でやろうとしても却って無駄な費用を掛け、社員の無駄な時間を浪費するのが落ちです。特に、客観的な視点や判断を担保するには、必要なことです。さらに、企業改革を推進するには、将来を創造する職務が遂行できなければ、不効率極まりない業務が延々と続くだけです。つまり、従来の職務の延長線上には、企業の将来はないということです。まず、組織は、経営者を頂点としたピラミッド組織が一般的です。社長、専務、常務、取締役、各部門長、課長、係長、主任、担当者などが組織構成員です。よく、工事を司る現場代理人に注目し、教育も盛んですが、企業において、企業方針や戦略も無く、具体的なアクションプランも持ち得ない担当者レベルに、将来を創造しなさいと言っても無理なことです。

手を付けるは、役員や幹部の上位者の職務が優先されることが、基本的な考え方なのです。次回(3)では、具体的な役職者に基づき考察します。

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