中小建設企業の経営体質が変わらない理由(経営改革処方箋の第一章より)

至って素朴な内容で、中小建設企業の実態を踏まえたものが、実はこのタイトル「中小建設企業の経営体質が変わらない理由」である。最も自問の結果導き出された内容が以下の3つである。

1)戦略を持つという視点の欠如(経営者及び経営幹部より一部抜粋)

①経営者及び経営幹部に、戦略を考え、積極的に経営改革を起こすという視点がない。

②金融機関や会計士等の専門家の要請に従い、形だけ繕う経営改革などを策定し、経営者以外の情報の共有化が図られていない。

③建設業界の根本的な問題に目を向けないまま、戦略を考えようとしているため、解決の糸口が見えない。

2)組織活動が機能しない(同上)

①企業の目的に向かうための共通の目標を設定し、社員に提示できず、組織を動かすことができない。

②社員に対して、特に、外部環境変化に基づくニーズやマネジメントスキルなどの専門的な知識の習得の機会を与えることができない。

③建設業における専門的な知識を、全社員に明らかにすることや同様に組織に必要な分業システムを開発するなどが行われていない。

3)改革推進者の能力不足(同上)

①企業において、ナンバー2という立場であっても、改革推進者というリーダー的な役割を担うことはできないことや後見役として改革推進者をサポートすることは不可能だと思っている。

②行われるべき経営計画に基づく活動懸賞や根本原因の排除が行われないまま改革推進者を担っても機能しない。

③他業界から招き入れた優秀で、改革を推進する能力はあっても、組織のレベルが低いと全社員就いていくことができず、結局改革を推し進めることができない。

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