「Q&A」小澤の独断お悩み相談(11)

Q;工事部長についての相談。当社の工事部長には、大型の現場を持たせている。そのため、社内にいることが少なく、現場事務所にいる時間が長い。工事部会議を月1回開催しているが、工事部長の現場の都合により、度々、日程が変更になる。時々、工事部長抜きで、工事部会議が開催されるなど、形式的な会議となっている。各現場担当者は、工事部会議開催までに、月報を作成の上、会議に臨んでいるが、作成できない担当者も、時々存在する。しかし、咎めることもなく、他の社員においては、無関心である。さらに、問題がある。最終利益について、各現場担当者は、把握できていない。又、業者への支払いも、注文書通りに行われていないことや注文書すら取り交していないことも散見している。このことを工事部長にただすと、部下の意識が低いことや実行予算書がまともに作成できない担当者もいると言うばかりで、工事部長自ら、部下の統制や教育に、関心がない。きちんと統制してくれと頼むと、私は、現場が忙しくて、それどころではないと言う始末だ。確かに、大型現場を持たせているため、仕方がないと思うが。どうしたらよいだろうか。

A;お答え致します。工事部長の職務は何でしょうか。大型現場を持ち、目標とする利益を確保することであれば、問題はありません。ところが、工事部の管理者としての職務を要求するのであれば、問題です。と言うより、当たり前のことです。

 経営者として、工事部長に、大型現場を持たせているという引け目を感じているようでしたら、いくら考えても、答えは出ません。例えば、「今、辞められたら困るという思いに引きづられている」とか「工事部長に、今まで、無理なお願いを強いてきたため、強く言えない」等々。この状態から抜け出すためには、内部で解決しようとしても無理です。外部の専門家を招聘し、活用して下さい。理由は、内部では、客観的な判断が下せないためです。そして、大事なポイントは、工事部長の職務です。確かに、売上げ金額も重要です。しかし、例え、この工事部長を失っても、その売上げを下げた状態で、事業計画を立てればよいだけです。企業の見栄は捨てて下さい。当然、工事部長の抜けた穴は大きいでしょうが、その分、経費も大きく削減できます。工事部長を気にしながら業務を遂行させるより、売上げを下げて、自ら思い描く事業の姿を推進すべきです。

 そのためには、工事部長の職務や各現場担当者の職務を明確にする必要があります。経営者は、自ら効率的だと考える業務システムを構築し、社員に指示し、それに応じて評価することです。単純なことです。何となく1日1日が過ぎていくようでは、社員は、自分の好き勝手なやり方で業務を遂行するだけです。経営者の考えに従い、事業を進めていくスタイルに変えるチャンスです。外部の専門家を使い、強力に押し進めて下さい。

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