「Q&A」小澤の独断お悩み相談(10)

Q;最近、当社の決算上は、経常利益が、目標通り確保できているため、経営上の不安材料は、少なくなってきた。但し、受注の確保や資金繰りは、毎期心配の種である。そんな中、特に気がかりなことが、一つある。息子に関することだ。20代の息子で、大学卒業後、建設業には無関係な業界に就職し、3年ほど働いていたが、理由も言わず、辞めて戻ってきてしまった。家に籠っていてもしょうがないため、自社で、職人や現場代理人の手元として、2年ほど働いている。

 仕事を覚えようとする気はあるようだが、人に使われていることに慣れてしまっている。自ら、責任ある立場で、仕事を進めようとはしない。将来、息子に会社を継がせたいと思うが、不安だらけだ。今後、どのように対応すればよいだろうか?

A;お答えいたします。既に、社長の腹は決まっているようです。そのため、焦る必要はありません。又、息子への対応は、社員と同様の接し方で良いと思います。下手に、怒ったり、諭したりしないことです。社長は、息子が、自社に戻ったことを、褒めるくらいの余裕が欲しいものです。但し、幹部や優秀な社員と息子を比較しないことが大切です。他業界にいたわけですから、まだまだ、建設業の実情は、分からない事だらけでしょう。現在、手元作業が中心とのことですが、いつまでも現場に置いておくことは、関心しません。

 息子の将来計画を示し、いつまでに、何を習得するのか、明確にしてやることです。勿論、最後は、経営者です。そのために、必要な経験、知識、能力を習得させ、そして、役職を付与していくことです。そろそろ、手元作業は卒業させ、例えば、現場代理人をめざすなど、具体像や国家資格などを提示することです。さらに、資格取得や現場経験後には、営業職を経験させ、並行し、財務に関する知識なども習得させる必要があります。経営に関する知識を学ばせることを、絶対に省かないことです。経験も必要ですが、経験だけでは駄目です。経営者自身を超える人間に育てるくらいの気概が必要です。時間は、たっぷりあります。まずは、息子の将来計画を立てましょう。

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