「Q&A」小澤の独断お悩み相談(9)

Q;最近、工事毎の利益率が悪化してきている傾向にある。そのため、技術者一人当たりの売上げを、以前より上げなければ、利益の確保が難しくなっている。つまり、生産性が悪く、思うように利益を伸ばせない現実となっているのだが、何処から手を付けて、改善すればよいのか、分からなくなっている。自社の考えられる要因として、公共工事は、①落札率の低下、②ロットの小規模化、③変更の多さ、④変更に時間が掛かるなどが挙げられる。民間工事は、①受注のための見積り価格低下、②相見積もりの多さと受注ヒット率低下、③見積り落ち、④仕様決定の遅れや図面化の遅れなどが挙げられる。社員には、常に考えて行動するように指示をしている。又、共通として、現場の技術者の能力レベルが低下していると考えている。但し、この技術者の能力低下には、全く手が付けられていない。

A;お答えいたします。御社の利益確保が難しくなっている原因については、細かく分析されているようです。但し、個人毎に改善するものではなく、組織的にシステム改善レベルのものです。従って、これらを整理すれば、実施しなければならない課題は、見えてきます。問題は、改善を実施する体制です。普段の業務を遂行しながら、改善活動をするわけですから、改善を指示された社員は、二つ以上の業務を遂行することになります。ここを、きちんと社員に説明し、理解させる必要があります。その上で、具体的なアクションプランに落とし込み、運用することが求められます。

 但し、御社で、今までに対処できたはずですが、できなかったと言うことは、社内で改善を実施することは、難しいと考えるべきです。これだけ、原因が特定されていますので、外部の専門家を招聘し、活用すべきです。特に、システム改善、社員育成が発生します。これらを実施すると、内部でも反発があり、難しい面が多いはずです。外部に任せることをお勧め致します。

 又、外部の専門家に任せたとはいえ、実施するのは、御社であり、社員です。そこを勘違いしないようにしなければなりません。特に、経営者や経営幹部、部門長などは、自らが責任者となり、システム改善や社員能力向上に努める必要があります。早期に、実行に移し、成果に繋げることが求められます。

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