戦後の復興に見る建設業の歩み「高度成長時代の建設業」(8)

 今回は、つくられた高度成長時代の建設業(1970年~1992年)について考えていきます。1989年(平成元年)に、建設業構造改善推進プログラム(89~91)が、第一期間中に実施すべき重点事業として選定されました。本プログラムは、「活力と魅力に溢れた建設産業」をめざすため、❶不良・不適格業者の排除、❷建設生産システムにおける新しいルールづくりの確立、❸生産性の向上、❹若年建設従事者の確保の4つの課題を、緊急に取り組む課題として設定し、この課題解決のため、直ちに着手すべき事業を重点事業として選定しました。

 又、1992年(平成3年)に、建設業の第二次構造改善推進プログラム(92~94)が、第二期間中に実施すべき重点事業として選定されました。本プログラムは、現下の建設産業をめぐる諸課題に応えるため、人を大切にする建設産業を実現するという立場を明確にした上で、❶雇用労働条件を改善し、必要な人材の確保と育成を図ること、❷経営基盤の強化、省力化投資の促進により、生産性の向上を図ること、❸総合工事業者と専門工事業者とが、それぞれの役割を的確に果たすことにより、建設生産システムにおける合理化を推進すること、❹建設業法が定める不良不適格業者の排除の枠組みを堅持することによって、規模にかかわらず、技術と経営に優れた企業が成長し得る市場環境の整備を促進すること、❺建設産業における安全確保対策を強化すること、❻建設産業に対する理解の増進を図ることの6つの重点課題を設定しました。

 次回は、55年体制の崩壊について考えていきます。

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