「Q&A」小澤の独断お悩み相談(7)

Q;最近、現場代理人の工程を管理し、短工期で完成させようとする意識が弱いように感じる。当初、全体工程表は作成するが、実際の工事工程とかけ離れていることが多く、下請け業者の進捗に左右されている感じだ。つまり、工程管理が、場当たり的で、当初の計画通りに進めようとする意識もないため、作成した全体工程表は、意味のない工程となっている。下請け業者の抱えている職人の数に、工程が影響されている感じだ。しかも、工事の終わりになると、自社の直営班を導入し、やっと完成している。そのため、当初実行予算では、収まっていない現場が多い。精算時の原価管理も、外注費と自社の直営班が混在しているため、杜撰な管理となっている。又、毎月の支払金額も、請求書が来ないと最終支払金額が分からない状況で、資金繰りにも影響が出ている。このような場当たり的な管理から抜け出したいとは、思っているがどうすればよいだろうか。

A;お答えいたします。まず、工程管理と原価管理は、分けて考えます。工程管理については、当初、全体工程表は、作成しているとのことですが、施工検討・実行予算検討会も開催せず、全体工程表の最終確認をしていないようですね。つまり、作成するだけになっています。現場代理人自身も、全体工程表に基づき、計画と実績対比を行っていません。週間工程会議や月間工程会議などにより、統制していない状態です。

 御社では、部門長による統制が機能していないことが、大きな原因です。ここにメスをいれる必要があります。さらに、下請け業者に対し、いつまでに何を完了させる必要があるか、指示を下していませんので、これも問題です。下請け業者は、自分勝手に工事を進めていると言えます。指示した工程に完成できなければ、ペナルティを課すくらいしなければ駄目です。元下の関係が、「なあなあ」になっていると、機能しません。

 次に、原価管理ですが、実行予算は作成しているものの、最終精算管理が杜撰です。追加契約を加味し、変更後の注文書もないため、取極め基準が不明です。特に、自社の直営班を導入していますので、その工事を減額する必要がありますが、明確な内訳書がありません。確実に、工事毎の精算をし、現場代理人別の請負金額、粗々利益、(率)を評価できるようにすべきです。

 又、毎月、当月支払金額は、明らかになりますが、次月、次次月、・・・・最終完成月まで、支払金額を予想させる必要があります。これを現場代理人にさせることで、原価管理がかなりクリア化します。当然、毎月、その予想金額は、変わる可能性があります。確実に原価管理を行わせるために、実施させて下さい。これにより、資金繰りの支払も把握できます。以上、参考にして下さい。

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