「Q&A」小澤の独断お悩み相談(3)

Q;最近、工事原価率が高止まりで、利益の確保が難しくなってきた。特に、現場代理人の取極め交渉力に問題がある。現在、現場代理人に、取極め交渉をさせているが、工事部長が現場を持ち忙しいため、ある程度、本人に任せている。今後、さらに、厳しい受注金額となることが予想されるので、どのようにしたらよいか悩んでいる。

A;このような厳しい状況は、他社でも多く見受けられます。さて、原因は、様々あると思いますが、経営者が、考えている現場代理人の取極め交渉力の弱さは、その通りだと思います。次のような方法をご提案致します。

まず、下請け業者との取極め交渉のみ、工事部長に任せる方法をとっては、如何でしょうか。今、現場代理人の多くは、取極め交渉で、業者とやり合う意識がなく、穏便に済ませようとする「なあなあ」な傾向があります。そのため、複数業者から相見積もりを依頼したとしても、中身が分からず、最低価格を提示した業者にしたところで、意味はありません。価格は下がらないと言うことです。取極め交渉に時間を割くことは、現場代理人自らの業務量を多くすることになり、より簡単に済ませようとするからです。そこで、1件1件の現場で、確実に利益を確保する体制、システムが必要です。現場代理人に、取極め交渉を任せることが、原価意識向上に繋がると判断した結果だと思いますが、現場代理人の業務量が多いため、より突っ込んだ取極め交渉ができない状態です。さて、工事部長は、施工或いは実行予算検討会を実施し、最終の実行予算の中身を、実質承認しているはずです。従って、工事部長が、実質承認した実行予算に基づき、下請け業者と取極め交渉することが、効果的で、時間短縮になります。そして、契約後は、月々の出来高査定、支払い管理等は、現場代理人に実施させればよいのです。この際、問題になるのが、工事部長の業務量です。現場を持たせることは、厳禁です。必ず、経営者が、阻止する必要があります。可能な限り、工事部長は、現場代理人の業務を与えないような環境づくりが必要です。

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