「魅力ある企業の創造」(15)

 今回も引き続き、部門長の管理者の職務について考えていきます。まず、当たり前にやるべきと思っている部下の統制です。❶部門統制として、経営目標数値の管理があります。例えば、工事案件毎の当初請負金額、当初実行予算に対し、月毎の実績を報告させます。ここまでは、多くの企業が実施していることですが、予想請負金額、予想粗々利益、変更への対処方法などを統制することです。もう少し、詳細を見てみましょう。①指示した工種の実績歩掛の提出、②クリティカルパスに対する遅れや対策、行動スケジュールなどの報告、③外部購入価格(材料費、外注費)の支払予想金額を完成まで報告させ、部門長は、統制することです。

 ❷受注後、担当者統制があります。例えば、①顧客情報(請負契約書、見積書、仕様、図面、特記仕様書、質疑応答書など)、②現地情報(現場調査表など)、③施工検討会、④実行予算検討会、⑤月次会議、⑥トラブル・クレーム情報(工期延長、実行予算オーバー、事故、災害、顧客クレームなど)を部門長は統制することです。

 さらに、部門長が、工事案件を持つ場合、自身でなければできない発注者対応などを除き、実際の工事現場での業務を、部下に配分し、実施させることが必要となります。工事現場情報は、スマホ、メール、直接の打合せ等により共有化、或いは対処します。

 次に、利害関係者の統制です。まず、部下を通じて行わせる場合について見てみましょう。❶発注者に対しては、部下から、仕様変更に関する情報、様々な要求に対する情報、災害に関する情報、引き渡し検査情報、クレーム情報を発生時、速やかに状況把握の上、部門長へ報告させ、対処後の状況も報告させます。❷下請け業者に対しては、当初取極め情報、追加変更取極め情報、業者評価情報、最終精算情報を、同上。❸近隣住民に対しては、周辺の近隣住民より新たな受注引き合い情報、近隣住民のクレーム情報を、同上。

 さらに、部門長が、直接指示、交渉などを行う場合について見てみましょう。❶発注者に対しては、部下の報告を整理し、評価の上、是正処置を検討します。又、民間顧客は、営業の与信に加えます。❷下請け業者に対しては、与信管理、部下の報告を整理し、評価の上、是正処置を検討します。❸近隣住民に対しては、部下の報告を整理し、評価の上、同上。❹メディアに対しては、広く、利害関係者に伝えるべきイベントを広報として実施します。

 次回は、担当者の職務について考えます。

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