「魅力ある企業の創造」(11)

 今回は、経営者の直接指揮下にある部門長について考えます。本来、部門を仕切るべき管理者です。管理者とは、マネージャーとも言いますが、まず、そのマネージャーの責任と権限について見てみましょう。中小建設企業の多くは、経験則を重視し、経験を積んだ社員が、部門長を担います。確かに、経験を積んだ社員であれば、若い社員や技術、施工管理の未熟な社員に対し、的確な指示や指導が可能です。このことに、異論はありません。

 しかし、部門長は、マネージャーです。部門に配置されている全ての社員を統制し、部門に課された経営目標数値達成に責任を持ちます。又、部門長は、担当者の職務(現場代理人)を兼務することがあります。それ自体、問題ではありませんが、そのために、マネージャーの職務を疎かにしてよいという理由にはなりません。急な受注の機会を失いたくない思いから、配置予定技術者に組み入れることも、吝かではありません。忙しくなる状況も、現場にある程度、張り付くことも、受け入れて判断した結果です。当然、必要に応じ、中途採用を行い、技術者を確保するなど、当面の危機に対処することが求められます。このように、様々な状況において、判断し、対処することが求めらるのが、マネージャーです。

 ある当該現場に配置されたため、マネージャーの業務が遂行できないでは、本末転倒です。このような場合も含めて、マネージャーである管理者の職務は、明確にした上で、本人に理解させ、習得させる必要があります。経験の延長線上には、管理者の職務はありませんので、教育が必要なのです。しかも、管理者の職務には、担当者の活動を統制する強い権限が求められます。管理者が、担当者に指示しても、一向に守らないような状況が散見するならば、組織の体を成していないと言えます。そのためにも、権限規定を設定し、部門運営を行わせる必要があります。

 次回は、引き続き、管理者の職務について考えます。

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