「魅力ある企業の創造」(10)

 今回は、引き続き「企業経営の神髄」について、考えます。前回までは、顧客を中心に利害関係者のへの対応について解説しました。今回は、組織について考えます。まず、経営者を取り巻く経営幹部の対応についてです。中小建設企業は、代表取締役社長(経営者)を頂点として、専務取締役、常務取締役、平取締役(部門長兼務を含む)を経営幹部と呼んでいる。企業経営を担うこれらの経営幹部の役割は、非常に、重要となってきました。ところが、本来、取締役の職務が遂行されていない企業が散見しています。そのため、将来を見据えた企業づくりが、一向に進んでいません。形骸化した取締役の職務を早急に考えていかないと、若者に見放された企業と化してしまいます。さて、取締役の職務は、既に経営者の皆様は、ご理解していると思いますので、ここでは、その経営幹部における「企業経営の神髄」について解説致します。

 主な経営幹部の職務について列挙します。❶経営幹部は、経営者の思いや将来の方向性である企業ビジョンを理解する(ここが、最も重要な職務です。経営者が進めようとする企業改革の根幹です。)❷経営幹部は、その企業ビジョンに基づき、基本戦略(事業領域、ターゲット、商品やサービス、組織体制、経営目標数値)を構築する。❸取締役は、その基本戦略に基づき、当該部門の機能別(営業、工事、財務、人事など)戦略を構築する或いは、構築させる。❹経営幹部は、機能別戦略に基づき、当社が抱える戦略課題を抽出し、アクションプランを策定させる。❺経営幹部は、アクションプランに基づき、活動を検証し、計画通りに進むよう内部統制を図る。❻経営幹部は、企業の意思決定に関わる情報や機能別業務効率アップに繋がる情報などを得るために、システム化し、運用の上、情報インフラの整備と情報管理の徹底を図る。❼経営幹部は、組織を統制する内部統制システムを構築の上、運用を図り、組織の活性化を図る。

 以上が、経営幹部の「企業経営の神髄」です。目の前の営業や施工などだけに、捉われていると、将来の企業づくりは、進みません。経営幹部は、経営者と同じ目線で、企業を俯瞰し、この「企業経営の神髄」に沿って活動して頂きたい。

 次回は、経営者の直接指揮下にある部門長の「企業経営の神髄」について解説します。

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