企業改革「経営者の決断」(7)

 今回は、「本来の経営のあり様を描く」について考えていきます。この本来の経営のあり様を描くことは、企業改革の基軸を明らかにすることです。以下に4つの基軸を明らかにします。一つは、「企業は、将来の企業の進むべき方向性を打ち出すために、経営者自身の経営哲学や企業ビジョンを明らかにすること」です。これは、経営者の初めの仕事と言えます。組織をどのような方向に向けて動かしていくのか、その拠り所を示すものです。

 二つ目は、「企業は、継続した企業活動を維持し、企業価値向上のために、攻めの戦略的経営そして、経営上必要な利益を確保し、運用すること」です。これは、企業をはじめ、組織、組織の家族、顧客や業者等、全ての利害関係者が、恩恵を受け続けるシステムを構築することです。

 三つめは、「企業は、組織に生活の豊かな生活を提供する或いは、仕事を通じて自己実現を図るため、働きやすい労働環境を構築する。そして、組織の業務の拡大や能力向上が、報酬に連動すること」です。企業は、組織に対し、豊かな生活を提供できること、つまり、家族の暮らしが成り立ち、住宅等の確保や快適な生活を謳歌できることである。

 最後は、「企業は、地域社会に貢献するために、雇用の確保や納税義務を果たし、そして、地域活動への参画を通じて、住民へ豊かさと夢を与えること」です。大事なことは、雇用の確保と納税義務を果たすことです。

 以上が、本来の経営のあり様の基軸です。単に、経営は、シンプルです。経営者は、このシンプルな経営から逃げないことです。次回は、企業改革をめざすための、経営者の決断の決め手について、考えていきたいと思います。

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