建設の歴史探訪「航路の整備」(21)

 今回は、航路の整備において、海運の発展に寄与した「近江商人の商い」について考えます。幕府は、河村瑞賢を使い、西回り航路を開拓していきました。ところが、加賀藩三代藩主、前田利常公よりも早く、江戸時代の初めに、蝦夷地と内地との交易をおこなっていた人々がいました。それが、「近江商人」でした。近江商人は、大阪商人、伊勢商人と並ぶ、日本三大商人と称される人々でした。

 近江の商人は、近江国外に進出し、商いを行っていきました。この時、近江商人に雇われて船を操っていたのが、北陸の越前や加賀、能登、越中の船乗りたちでした。そのうち、雇われ船主たちも力をつけ、自前の船を持つようになりました。近江の商人たちは、寄港地で安いと思う品物があれば買い、船積みの荷で高く売れる品物があれば、その寄港地で売るといった商売を行い、莫大な財を成しました。

 従って、加賀藩の前田利常公は、この近江商人に目を付け、航路を開拓したと言われています。又、江戸時代に入ると、近江出身の商人は、活動地域や事業を日本全国に広げていきました。

 次回も、近江商人について考えていきます。

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