建設の歴史探訪「街道の整備」(12)

 今回は、江戸と京都を結ぶ東海道をはじめ、その他の主要街道について考えます。これら主要街道の目的は、大名たちが江戸の屋敷へ向かうために、必ず通行する街道だったのです。参勤交代という全ての大名が行う一大イベントがあり、大名たちは、自分の領地とは別に、江戸にも屋敷(江戸屋敷)を造り、人質を置くよう指示されていたわけです。つまり、幕府は、全ての大名に、自分の領地と江戸屋敷を往復させ、この参勤交代により、諸大名に対し、多くの財を消費させることが目的だったのです。これにより、反旗を翻すことを忘れさせようとしたのではないかと思われます。そのため、この街道には、多くの宿場がつくられることになりました。

 さらに、幕府直轄の五街道には、幕府を守るための天領、親藩、譜代藩を配置し、人々が行きかう重要な場所には、関所や番所を置いて、軍事的・政治的にも配慮したと言われています。

 次回は、主要街道の中でも五街道について考えます。

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