建設の歴史探訪(9)

 今回は、戦国時代の「営み」について考えていきます。この時代の「営み」である建設の基盤は、至ってシンプルでした。一族郎党で構成する半農半士の集団を形成した領民たちが、自分たちの家と田畑を繋ぐ道ををつくり、途中、小川を横切る場合には、材木などによる渡り板を通し、行き来を可能にしました。田んぼには、川やため池から水を引き、米作りや野菜作りなどを可能としました。

 又、山から材木を切り出し、領民たちが生活する家屋を建てるなど、まさに生活するための「営み」が出来上がっていきました。戦国大名は、この領民たちから、米や野菜を上納させ、「営み」の免罪符を与え、緩い主従の関係を築いていきました。戦いに勝てば、新たな「営み」の地が与えられました。主従の関係を維持していくためには、勝ち続けることでした。

 次回も、「営み」について考えます。

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