コストマネジメントによる戦略的な組織構築(61)

今回は、企業が改革を担う社員の戦略的視点に立った職務について、引き続いて考えます。前回、現状の棚卸について解説しました。現状の棚卸を行うことは外部の専門家を活用しない限り難しいとお伝えしましたが、今回も、同じように外部の専門家を活用すべき内容です。

さて、現状の棚卸で経営者並びに経営幹部、そして一般の社員に至るまで現状の職務や業務実態が明らかになりました。そこで、現状の職務や業務実態において、無駄や問題な職務或いは業務活動をどのように特定していくのでしょうか。普段、当たり前だと思い実施している業務が、何故無駄なのか、多くの社員は理解できないでしょう。経営者自身であっても、判断できないことがあるでしょう。何故でしょうか。

これは、本来あるべき姿が描けていないことによります。従って、無駄や問題だと特定することは不可能に近いのです。例え、外部の専門家であっても、本来あるべき姿を描かない限り、特定できません。又、特定してはいけないと考えます。従って、まず棚卸の次は、この本来あるべき姿を描くことなのです。しかも、そのレベルは、現状から徐々にステップアップできるように、第一ステップの姿、第二ステップの姿、そして最終のあるべき姿というようにあらわすことが良いでしょう。この作業は、外部の専門家がたたき台を作成し、社内で検証し、その上で合意していくプロセスが必要です。この手順を踏まない限り、無駄な業務を特定することはできません。

次回は、この新たな職務並びに業務活動に着目します。

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