コストマネジメントによる戦略的な組織構築(60)

今回は、企業が改革を担う社員の戦略的視点に立った職務について、どのように考えていくか具体的に考えていきます。

まず、最初の行動は、各部門並びに経営者も含めて役員の職務の棚卸です。経営者がこの棚卸した職務を見て、このような職務しか当社の社員或いは役員はやっていないのか、或いはやらせていないのかと嘆くかもしれません。しかし、それが事実です。この棚卸した職務を受け入れることが大事です。否定しても意味がありませんし、問題の解決に至りません。加えて、棚卸は、部門を超えて同じような職務を実施していないか、或いは部門連携があるとすれば、その職務が後回しになるなど、不効率な流れになっていないか等、職務実態は正確に把握することです。できていないことを決して隠ぺいするような棚卸ではいけません。さらに、原則を持ち出してもダメです。本来はこう実施すべきだと言っても、現実にはその通りに実施していないことも原則を何故やっていないのかと言っても始まらないことです。原則通りにやっていれば、このようなことはないと思ってみたところで、実際にはできていないのであれば、何故原則通りにできていないのかその原因を追及すべきです。

そして、ある社員に職務が偏っていないか、サービス残業が多くなっていないかなども重要な実態の一つです。しかし、このような職務実態把握が、自社の社員で可能かと言えば、経営者は悩むでしょう。一番大事なことは、経営者がどう判断し、どう行動するかです。経営者が不安を抱えながらの棚卸では意味がありませんので、ここは、外部の専門家の手を借りて実施すべきです。特に、経営者自身や役付き役員などの職務も同様に把握するには、内部では難しいと判断せざるを得ません。

次回は、この棚卸に続いてやるべきことを解説します。

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