コストマネジメントによる戦略的な組織構築(58)

今回も引き続き、全社を繋ぐ機能戦略の機能定義について考えます。前回は、事業計画策定とその運営について考えました。もう一つは、様々なシステム策定についてです。例えば、情報システム、ISOシステム、リスクマネジメントシステム等の策定&運営についてです。まず、これら各システムの業務効率を高めるために、策定したシステム自体、完璧なシステムである必要はなく、使い勝手を検証し、見直ししていくプロセスが重要です。つくることが目的な企業も散見しますが、殆ど失敗します。無駄な手間をかけただけとなっています。高いお金を使い、購入したシステム或いは策定したシステムは、活用し、見直すことで意義を持つのです。定期的且つ継続的な改善こそが重要な要素なのです。

最も上手くいかない例として、ISOシステムがあります。組織が構築されていないレベルでのシステム運営は、機能せずとも登録自体に価値を見出しているため、動かすことには興味がないためです。さらに、定期的な内部監査や外部審査のモラルサーベイ等、何のための監査或いは審査なのか殆ど理解されておりません。これこそが、残業時間増加の温床になっている企業もあるほどです。本末転倒です。

又、リスクマネジメントシステムについては、経営陣に危機意識が欠落し、事故や災害が発生して初めて必要性に気付く有様です。ダメージが大きい場合は、倒産の危機になります。これら、全社を繋ぐ機能については、取締役会で、十分い議論することが必要です。よく、通常の営業機能、生産機能、管理機能さえ、回っていれば大丈夫という考えは危険です。しかも、各システム策定&運営に、多大な人的資源が必要なことも忘れてはいけません。経費が掛かるということです。高い知識の習得や能力向上の機会が求められます。そのため、多くの企業は、外部の専門家を活用します。

以上、機能別戦略について考えてきました。これらの機能は、社員の職務上、重要な要素だということを認識して下さい。そして、この機能をベースにしたシステムは、継続し、業務改善を進めていく必要があります。決められたことに集中することも大事ですが、使い勝手が良いのか、時代に合っているのか、お客様のニーズに合っているのか等、変化が常に求められていくのです。企業は、常に利益の確保が求められ、これらシステムが必ず成果に繋がることが必要です。次回以降は、社員の職務を考えてみたいと思います。

最新記事

アーカイブ