コストマネジメントによる戦略的な組織構築(54)

今回は、管理機能戦略の機能定義について考えます。まず、①財務機能は、将来の事業活動に必要なお金の計画を立てることです。適正な利益の確保ができていれば資金調達の必要性はありませんが、反対に資金が足りないようであれば資金調達を計画的に行う必要があります。又、余裕資金があれば、新たな投資を計画し、資金運用を行うことも可能です。

さて、経理でまとめた帳簿、資金繰り表に従い、資金が足りない場合、金融機関との融資の交渉が発生します。資金を借り入れることは、支払金利が重く伸し掛かることになります。つまり、財務機能は、売掛金の回収を早める、過剰在庫を処分する、人件費を削減する、早期に借入金を返済する等の戦略を考えます。

資金調達には、上記の運転資金の補充と新たな事業を興すための設備投資、そして金融機関の関係性づくりなどが考えられます。特に、次の利益を生み出すための投資計画こそが、財務において最も重要な機能と言えます。

次に、②経理機能は、日々の会計取引を記帳し、帳簿に整理する等お金の管理を行うことです。主な業務として、伝票の起票、会計ソフト等への入力、そして帳簿の作成です。さらに、取引先と契約が成立すると、請求業務、支払業務を行います。又、税金や保険等の計算も同様です。期末には、決算書の作成があります。

これらは、コツコツと積み重ねていく業務です。派手さはありませんが、一つ一つ丁寧に行い、経営者が行う意思決定の経営判断材料となります。経理の業務は、大きく分けて3つ業務サイクルから構成されています。まず、日次業務は、現金出納、経費管理、伝票記帳や整理、売掛金や買掛金の管理です。次に、月次業務は、入金管理、住民税・源泉所得税の納付、給与計算、請求書発行や支払い、社会保険料の納付、税金の納付等です。そして最後に、年次業務は、決算整理、決算書の作成、税務申告、年末調整、賞与計算・振込等です。

次回も、引き続き管理機能戦略について考えます。

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