コストマネジメントによる戦略的な組織構築(51)

今回は、生産機能戦略について考えます。生産機能は、営業機能同様、4つの主な機能が考えられます。①原価管理機能、②購買管理機能、③現場運営機能、④設計変更機能です。最後の設計変更機能は、本来契約に関することなので、営業機能ですが、建設業では、工事を進める中で実施されるため、ここでは生産機能の一つとして位置付けています。

生産機能のコア機能は、企業の形態、成熟度合い等により異なりますが、中小建設企業では、①原価管理機能です。まず、お金の流れを明確にし、管理することが重要です。施工中に曖昧なままお金が流れていくと、無駄な原価が発生していることすら分かりません。従って、この状態は是非とも避けなければなりません。そのために、企業の予算管理と現場の原価管理を連動させること、即ち目標管理を機能させることが重要です。過去の自社実績把握や分析、そして将来に向けた顧客の設備投資計画或いは官庁の事業計画等、市場の脅威や機会を把握します。そして、どのような戦略を構築するかです。単なる原価管理だと大いなる勘違いです。

さて、それぞれの機能定義を見ていきましょう。①原価管理機能は、企業が管理する上で、基準となる原価(単価、歩掛等)を設定し、これを基軸に原価を統制し、原価低減を図るものです。監視段階で不具合が発見されれば直ちに見直し、改善の上軌道修正します。期末には、戦略の見直しも行い、目標利益確保をめざします。

そして、当該現場毎に実際に掛かる原価を施工方法、調達方法、現場状況等から実行予算を検討し、組み立てます。その実行予算が目標利益を確保できるよう、日々或いは週次、月次、四半期、半期、1年毎に実績を把握し、実行予算対実績比較を行います。問題が発生している場合には、その問題解決を図ります。

さらに、不具合処置だけにとどまらず、是正処置、予防処置を行います。最後に、予算と実績原価情報を集計分析の上、基準となる原価(単価、歩掛等)にフィードバックし、原価低減を図るものです。

次回も引き続き、生産機能戦略の機能定義について考えます。

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