コストマネジメントによる戦略的な組織構築(45)

今回は、「将来に向けて、達成しなければならない経営目標達成」について考えます。さて、経営目標を経営者の皆様は、どのように考えているでしょうか。例えば、前年数値を踏まえてこの位は達成したい数値なのか、希望的数値なのか、前年割れしないための数値など、様々経営者の考えがあるでしょう。反対に、将来の目標数値を掲げずに、日々安穏と過ごしている経営者はいるでしょうか。決していないと思いたいのですが、現実には存在します。

目標数値を持たずして、漠然と忙しい日々を過ごすことは、経営ではありません。例えば、先代から引き継いだから仕方なく事業を継続しているや、目の前の社員の生活を維持しようとしているだけなど、先の見えない日々を過ごすことに他ならないでしょう。

つまり、当面の活動と将来に向けた活動がごちゃごちゃになっているのです。或いは、同じように考えているかもしれません。現状の活動の延長線上に将来があると考えている経営者になっていないでしょうか。全く間違っているとは思いませんが、これだけではダメです。根本的な問題解決に至りませんし、市場のニーズの変化や技術革新、そして法律改正、外圧など変化のスピードは速く、それらに対処しなければ、大きなリスクを抱えることにもなりかねません。「変化」や「進化」が我々を改革に駆り立てていくのです。安心をつかみ取りたいならば、これらの変化や進化に食らいついていく必要があります。

そこで、重要な要素の一つが、経営目標の設定です。単なる数値目標だけを掲げればよいではありません。設定すべき経営目標は、数値のみならず、その目標数値を達成するための方策、つまり、定性目標が必要です。経営目標の設定とは、数値目標である定量目標と数値目標を達成するための方策である定性目標が連動し、PDCAを回していくことで、現実味を帯びてくる、或いは安心に近づくというものです。さらに、経営目標には、当面の目標と将来に向けた目標もあります。当面の目標は、当期売上高、経常利益を確保するための削減策などです。将来に向けた目標は、中長期的目標です。直ちに達成するものではありませんが、3年後、5年後には、達成したいと考える目標です。しかも、それぞれに発生する課題は、異なります。従って、当面の延長線上に将来があると思ったら大間違いというわけです。よく理解して、経営目標を設定して下さい。

次回は、これまで全社的な事業戦略について考えましたが、これと連動した機能別戦略について考えます。

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