コストマネジメントによる戦略的な組織構築(39)

今回は、「④全社的な事業戦略と機能別戦略」について考えます。

さて、前回は、経営者の意思決定の際に判断すべき根拠の重要性について述べました。特に、社員が行動に移すための具体的な行動指針や職務遂行基準などが必要だと。さらに、将来を向いて考えようとする社員に対しては、必ず必要となり、拠り所です。その際、大事なことは、担当者のみで行動する指針も大事ですが、組織で行動する指針にこそ、大きな意義があります。企業に向けた指針です。

つまり、全社的な事業戦略や部門や機能別に提示すべき戦略です。全社員が、この戦略に従い、活動するということです。経営者は、勿論先頭に立ち、この組織を鼓舞し、統制しなければなりません。決して、専務や常務に任せるようなことはしないで頂きたいと思います。企業の本気度が、社員には容易に分かるからです。

又、経営者自身も退路を断つぐらいの意識を持つべきです。将来に向け、どのように戦うのかという気持ちを持ち続けてほしいものです。この全社的な事業戦略と機能別戦略は、形式的にならないよう、経営幹部自ら学習することです。専門家に任せて、構築したものは、所詮形式的なものなのです。自分の戦略にしなければ何の意味もありません。

経営者の責務は、構築したシステムを如何にマネジメントしていくかが問われます。社員の所為には決してできないのです。構築したら終わりと考えている経営者が存在します。無駄な経費をかけてしまったと言えます。従って、日々の忙しさにかまけて、プロセスや結果に対する検証を怠ることなかれです。しかも、この全社的な事業戦略と機能別戦略は、企業に大きな影響を及ぼすことになります。

さて、次回より、この全社的な事業戦略と機能別戦略の中身について考えていきます。

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