コストマネジメントによる戦略的な組織構築(37)

今回は、「③経営者の意思決定」について考えます。

経営者のこのようなショッキングな声を聞きました。「経営者である私には、自社企業の将来の姿が描けない、と。」その理由を推し量ることはできませんが、このような企業は、目の前のことに集中するあまり、ズルズルと経営の悪化を招くことが予想されます。しかも、経営者以上に社員は、倒産に至ることが寝耳に水状態となり、何故、このような状況になったのか、まるで理解できません。理解できないだけではなく、将来の人生設計が閉ざされることになるのです。

つまり、経営者に将来が描けないことが、企業の経営上の決断が下せない状況を招き、社員は、知らずその不幸を待つだけとなるのです。最悪です。

一方、経営者はどうでしょうか。孤独です。日々、多くの社員に囲まれ、トップ営業や資金繰りなどに追われることで、自ら職務を遂行しています。しかし、肝心な将来への取り組みは、先延ばしになっているのです。つまり、日々目の前のことに忙殺されていると、企業の将来を考えることから逃避でき、自身は、一生懸命やっていると正当化できます。これは、悲劇以外何物でもありません。

経営者は、企業の将来を決することこそ、一番熱心でなければならないのです。企業の将来を決するために、企業の弱み、つまり経営者自身の弱みを吐き出す必要があります。自分自身ときちんと向き合い、その自分自身と議論できることが大事なのです。

次回、そのための方法について考えます。

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