コストマネジメントによる戦略的な組織構築(34)

今回も前回に引き続き、「①社員を一つの方向に向かわせるある方針を提示すること」の「進むべき方向」について考えます。同様に、社員の行動を一つの方向に向かわせるためには、より具体的に表現していく必要があり、社員一人一人の行動を明らかにします。その具体的な内容とは、次の5つです。

①事業領域(事業領域は、投入しなければならない人・モノ・金・情報等経営資源を今後重点的に配置しなければならない箇所)、②ターゲット顧客或いは市場(ターゲット顧客或いは市場は、上記事業領域における具体的な顧客或いは市場)、③提供するサービス内容(提供するサービスは、企画・設計・施工等のサービスにおいて、付加価値向上や生産性向上に繋がるサービス)、④組織の在り方(組織の在り方は、新たなサービスを提供する上で、そのサービスに対応できる組織を構築すること)、⑤経営目標数値(経営目標数値は、新たな活動をする上での目標数値や取り組む内容を明らかにすること)です。

企業は、これらの内容を明確にし、行動させていくものです。そして、社員にとり、この内容が社員の行動の源となり、行動へと駆り立てていくものでなければなりません。社員誰もが納得できる且つわかりやすい内容です。

しかし、企業の現実は、目の前の案件を優先し、従来のやり方に沿った方法で業務遂行しており、「進むべき方向」が、いつの間にか脇へ追いやられているのが実情です。しかもこの進むべき方向が提示されていなくても、企業の業務は淡々と進みます。進むべき方向という成果に繋がる或いは繋がらないに関係なく、自然と回っていくのです。気づいたときには、既に遅しです。

次回は、「②時代の経営環境変化を捉えたニーズへの対応」について考えます。

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