コストマネジメントによる戦略的な組織構築(28)

今回も、引き続き公共工事依存体質となった企業のコストマネジメントが受け入れられない原因について追及します。

2つ目の原因は、「法令遵守に対する危機意識の低下或いは欠如」です。建設業での危機意識の根源は、入札にかかわる独禁法違反、即ち入札談合です。巷では、必要悪と言われ、ある意味正当化している輩がいますが、地方の隅々まで大きな影響を及ぼしています。

では何故、入札談合が今でもなくならないと言われる所以を考えてみると、入札談合は、競争性を排除し、誰もが受注の確保が可能になる配分システムが起因です。この入札談合により、企業の自立経営が立ちいかなくなるということです。企業が継続し続けるには、売上げの確保も必要ですが、労働生産性の向上が企業づくりには必要不可欠です。

従って、この法令遵守に対する危機意識の低下或いは欠如は、入札談合という経営努力なしに受注が確保できるシステムを生み出し、立ち直る術を奪ってしまうからです。しかも、入札談合は、独禁法違反に加え、刑法上も公務執行妨害罪の一種であり、適正な行政執行を妨げるものでもあります。

前回の「労働生産性に着目しない」と今回の「法令遵守に対する危機意識の低下或いは欠如」から言えることは、経営を安易に進めようとする姿勢が垣間見えることです。経営をもっと追及すべきです。そのためににも、コストマネジメントに着目し追及すべき一手段として、加えて頂きたい。勿論、コストマネジメントも一つの手段に過ぎませんが、自らの考えと違う考えや方法は、是非積極的に受け入れ、これだと信じる考えや方法を見つけて下さい。

次回は、コストマネジメントの考えに基づくシステムについて考えていきます。

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