コストマネジメントによる戦略的な組織構築(26)

今回も、担当者の職務が経営と乖離している原因について、さらに言及します。

前回、経営者及び経営幹部並びに担当者自身に起因する原因を抽出しました。とりわけ、経営者及び経営幹部に起因する原因から言えることは、経営上の意思決定に担当者が携わることは、ありません。このこと自体は問題ではありませんが、その結果について殆ど知らされることがないのは問題です。このような状況下では、経営の経営の良し悪しに関わらず、担当者業務は、日々流れていくだけで、何のために業務を遂行しているのか全く考えることなく推移しています。ある日突然、経営の悪化を告げられ、報酬のカットやリストラが断行され、企業に何が起こっているのかわからず、担当者には寝耳に水の事態が発生するのです。

つまり、担当者の職務が、経営から大きく乖離した状況下にあることがわかります。さらに、担当者自身に起因する原因では、経営に対して知ろうとしないことです。但し、権力を持たない立場では、上位者の指示に従わないものは、淘汰されていくだけです。それでも抵抗することができる人は、自ら起業できる僅かな人と言えます。

知恵を絞って経営に向かう姿勢を持てば、様々な問題にぶつかります。しかし、その問題があるからこそ、対峙し創造していくわけです。反対に、公共工事という「魔法のお金」が用意され、経営資源さえ準備すれば、戦略性や革新性、そして創造性も必要なく企業の事業が継続されます。今や、その公共工事も厳しい状況にあります。経営と現場の乖離をなくすためにも、担当者の職務をコストマネジメントを基軸にしたものに作り変えるべきです。

次回は、公共工事依存体質にどっぷりつかった企業に言える共通のテーマについて考えます。

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