コストマネジメントによる戦略的な組織構築(20)

今回は、部門責任者の職務にスポットを当て、経営と現場の職域に隔たりがあることに着目し、考察します。

まず、企業における部門責任者の位置づけは、経営と現場を繋ぐ上で、非常に重要な存在です。経営者及び経営幹部より決定された事項が、部門責任者を通じて社員へ水平展開されます。そのため、部門責任者は、経営者及び経営幹部より直接指示を受け、企業が進むべき方向性を理解し、その指示により自部門が実施すべき業務を遂行できるよう、人員を配置し、構成する組織をコントロールします。成果に対する責務を担っています。

そこで、部門責任者は、このコントロールが重要な職務の一つになります。目標達成に向け、目の前の活動状況から、解決しなければならない課題を設定の上、具体的な改善策を提示し、日常業務に落とし込み、部下である社員をコントロールし続けるのです。しかし、多くの企業で、このことを理解している部門責任者は少なく、単なる担当者の職務を遂行している場合やその担当者の職務のお金に関することや下請け業者など取引先に関わることなどが見受けられます。これらは、日常業務システムの一機能に過ぎないだけで、部下の監視や支援、そして成果に繋がらない場合の軌道修正などマネジメントが本来求められているのです。

結局、部門責任者の職務が、経営とは離れた存在だということがわかります。この最大の原因は、経営に向き合わない経営者が、部門責任者の職務について、担当者時代の延長線上しか職務をイメージできないことです。このような状況では、部門責任者の経営への関与は、到底期待できないことになります。

次回、経営と現場を繋ぐための方策と部門責任者の職務を具体的に考えてみましょう。

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