コストマネジメントによる戦略的な組織構築(12)

今回も引き続き、コストマネジメントと現状の原価管理の違いについて考えます。⑥「コストパフォーマンスの意識」です。まず、コストパフォーマンスとは、費用対効果、つまり導入するコストと得られる効果或いは成果を対比させた度合いのことを言います。企業は、経営を行う中で、ある程度のリスクを負い、費用対効果を高めることが求められます。そのために、どのような費用をかけるかが問われてくるのです。

そこで、コストマネジメントにおける重要なポイントは、SWOT分析など市場を見極めるためにリサーチをかけ分析を行います。その分析結果からデメリットやメリットを客観的に評価した上で、戦略を構築していきます。構築した戦略を実際の活動に落とし込むための人モノ金などが明らかになり、投資すべきコストがわかります。つまり、構築した戦略の良し悪しがわかるというものです。評価が明確になることでコストパフォーマンスに繋がったかどうかわかるわけです。

ところが、原価管理は、計画という目標数値に対する実績数値が、唯一の評価となっています。目標は達成したけれども、果たして成果が上がったのかはわからないのです。何故かといえば、計画自体の良し悪しに問題があるのです。根拠のない計画と言えばよいでしょうか。コストパフォーマンスを高めるには材料が足らないと言えます。

以上6項目について、コストマネジメントと現状の原価管理の違いについて考えてきました。これらの項目では、大きく異なるということが明確になりました。次回は、何故このような違いが発生しているのか、その根本原因について考えていきます。

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