コストマネジメントによる戦略的な組織構築(10)

今回も引き続き、コストマネジメントと現状の原価管理の違いについて考えます。④「組織的な取り組み」です。まず、組織的な取り組みとは、経営者から役員、部門責任者、担当者に至るまで、情報の一元管理や経営システムなどの運用ができ、定着化していくことです。例えば、経営方針や周知徹底すべき経営情報は、経営者からトップダウンで末端まで水平展開され、周知徹底されていきます。又、現場の情報は、担当者から部門責任者を通じて、経営者に届くなどボトムアップにより、吸い上げられていきます。

そこで、コストマネジメントにおける重要なポイントは、企業の事業計画を基軸とした戦略構築や業務上のシステムなどが連動していくことです。そして、それらのシステムを運用する社員の能力向上に繋げるなど、組織が一丸とレベルアップしながら進むことです。

これに対して原価管理は、限られた部門や担当者が担当するのみで、情報も一元化されず、担当者以外誰も知らないといった事態も発生していることがあります。つまり、業務に関わらない部門責任者などは、関心を示すこともなく、勝手にどうぞといった姿勢を示すなど、組織で問題解決する気はさらさらないといった状況も散見します。

次回も引き続き、コストマネジメントと現状の原価管理の違いについて考えます。

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