コストマネジメントによる戦略的な組織構築(7)

今回は、コストマネジメントと現状の原価管理の違いについて考えます。以下の項目について解説します。

①PDCA管理サイクルを回すシステム、②目標管理、③そのシステム自体の見直し、④組織的な取り組み、⑤経営的な能力の向上、⑥コストパフォーマンスの意識などです。

まず、①「PDCA管理サイクルを回すシステム」についてです。このシステムは、4つのプロセス(プラン、活動、チェック、アクション)を繰り返し回し続けることで、業務効率等の向上に寄与するものです。コストマネジメントにおいて大事なポイントは、定期的監視による損益把握や目標達成を阻害する原因分析により見直し、軌道修正が確実に行われることです。

一方、原価管理においては、プランつまり予算は作成されますが、その後の予算に対する活動、損益数値の把握及び対比分析に関しては、機能していない企業が散見しています。さらに、システム的に機能することもなく、恣意的且つ個人の力量に左右され、組織的活動ができず、企業の財産とならない個人の中に埋没しています。ここが、大きな相違点です。

又、工事の生産性に関わる「歩掛り」等についても、コストマネジメントでは、工事の生産性向上に繋げるために、このPDCA管理サイクルを回し続け、継続した活動として機能させますが、原価管理では、予算の目安程度に考えていますが、生産性向上に繋げる考え方はあまり聞きません。経営的な視点で考えることはないと言えます。

さて、次回も引き続き、この二つの違いについて考えます。

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