コストマネジメントによる戦略的な組織構築(2)

今回は、前回に引き続きコストマネジメントの基本的な考えについて解説致します。まず、企業を取り巻く環境の変化についてです。SWOT分析といってもピンとこない方もいるかもしれません。次の5つについて考えます。

①マクロ環境、②顧客のニーズ、③国や地方自治体等の施策、④建設業界の課題、⑤コンプライアンスなどについてです。

最初に、①マクロ環境です。規制緩和や労働構造等の社会情勢、景気や金融環境の経済動向、価格破壊やリストラ等の産業構造、WebマーケティングやFacebook等の情報通信、コーチングや目標管理等の経営手法に至るまで、企業に影響を与える環境変化にアンテナを張っていくことです。

次に、②顧客のニーズです。まず、顧客の仕分けが必要です。既存顧客と新規顧客、官と民、そして特性(例えば、エリア、規模、設計施工など)に識別し、それぞれのニーズを掘り起こしていきます。

次に、③国や地方自治体等の施策です。特に、国土交通省及び都道府県、区市町村が打ち出している施策そして、事業予算項目に着目します。

次に、④建設業界の課題です。例えば、公共工事に依存した「待ち」の経営体質からの脱却、若い技術者に魅力ある企業に創造する、女性社員が働きやすい労働環境に整備するなどです。

最後に、⑤コンプライアンスです。建設業法や公共工事標準請負契約約款、労働基準法、労働安全衛生法などに基づく、請負契約の履行や品確法や入契法の遵守、又企業の社会的責任に着目します。

そして、この5つの環境変化から、当社にとり、外部の脅威や機会を見つけだしていき、企業の方針や基本戦略(事業領域、ターゲット、サービス、組織構造、経営目標数値)を構築していきます。すると、これらの情報から企業の経営課題が見えてきます。課題は取り除かなければ何の意味もありませんので、改革にまい進することになります。さらに、これらの環境変化は次から次へと発生してきますので、常にアンテナを張り、情報収集が必要です。この環境変化を確実に受け止め対処することこそが、コストマネジメントに重要な要素なのです。

次回は、建設業のコストマネジメントに対する時代認識に触れてみたいと思います。

最新記事

アーカイブ