将来を創造する職務再設計(14)

今回も、前回に引き続き、現場代理人のマネジメントの職務について考えます。前回は、計画と組織化でした。

次は、命令です。現場代理人の命令には2つあります。一つは、朝礼や安全衛生協議会、安全大会などで講話、訓話として意図的にある方向に向かわせるよう話しをすることです。これは、現場の責任者として、先頭に立ち、部下や直営社員、下請け業者の意識を鼓舞させることにあります。

二つ目には、場当たり的或いは工事が始まってから指示するのではなく、事前に部下や直営社員、下請け業者に対し、説明責任を果たすことです。つまり、事前の協議や段取りが必ず行われるようにすることです。しかも、事前の協議や段取り時には、口頭だけの命令ではなく、文書を渡す、メールを送信するなど記録に残すことも忘れてはいけません。加えて、質問や問題点なども合わせて記録しておくことです。

次に、交渉です。これも2つあります。一つは、下請け業者との取極め交渉や発注者との変更交渉です。二つ目は、障害処理役です。対外的な交渉は、上司である工事部長に任せますが、近隣や第三者などのクレーム、現場での事故や災害が発生した時は、原因究明や二次災害防止のための処置など最前線で対応します。

最後に、統制です。現場代理人は、契約書や施工計画書、指示書、実行予算書などに基づき、直営社員や下請け業者を監視し、計画通り進んでいることを確認の上、問題があれば、軌道修正させます。又、危険や生産性向上に繋がらない場合などは、指導することも職務の一つです。

現場代理人は、現場を統括する立場です。安易な妥協や危険の見過ごしなどがないよう、又当社が要求する施工基準に到達していないことがないよう、直営社員や下請け業者に対し、統制をかける必要があります。特に、契約の履行に遅れや未達成がみられる場合には、適正なる評価の上、指導、勧告、最終的には排除も辞さずに行い、責任を持って施工体制を維持することです。

以上、現場代理人のマネジメントの5つの職務について考えました。社長の代理という立場は、さらに要求があっても不思議ではありません。多くの職務を担う現場代理人の能力向上を図ることが、企業の将来に大きく影響します。是非、マネジメントの職務に取り組んで下さい。

次回以降、社員教育という職務について考えていきます。社員教育は、片手間でできるものではなく、きちんと職務として確立し、評価されるべき職務です。重要な職務であるということです。

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