将来を創造する職務再設計(7)

今回は、工事部長のマネジメントについて考えていきます。中小建設企業の工事部長は、経営者の信頼も厚く、長く企業に貢献し現在の地位を勝ち取った人と言えます。利益の源泉である現場を仕切る工事部長は、権限と責任を一任され、企業の中枢で指揮を執っています。又、役員を兼務する等経営においても同様です。

このような工事部長のマネジメント能力こそが、企業の将来を大きく左右します。このマネジメントには、5つの職務(計画、組織化、命令、交渉、統制)があります。まず、「計画」についてみてみましょう。

計画は、事業計画策定が最も重要な課題です。経営者の基本方針に従い、企業の基本戦略が構築され、骨子が各部門に提示されます。すると、工事部長は、基本方針や基本戦略に該当する内容と連動させ、工事部門戦略を策定することになります。さらに、その工事部門戦略を課長以下の社員に、アクションプランを作成し、分かりやすく説明し、理解させ、日常業務に落とし込ませることです。

又、工事部長は、次期工事部長候補を明確にし、計画の一部を策定させ、彼の能力向上を図る必要があります。特に、計画立案に際して、情報を収集の上、SWOT分析等により市場の把握や組織の実情を明らかにした上で工事部門戦略を策定させます。最後に、工事部長は、策定した工事部門戦略並びにアクションプランを経営者や経営幹部に報告することが求められます。プレゼンテーション能力も必要です。上手く経営者等に伝えられない工事部長がいますが、完全にプレゼンテーション能力不足です。

次に、組織化について考えます。組織化では、大きく分けて2つの意味があります。一つは、工事部門の技術者及び施工体制を構築する直営部及び下請け業者の受注に見合う人的資源の確保です。もう一つは、受注案件毎の技術者及び作業員の配置です。これらの人的資源の確保や技術者等の配置の善し悪しにより、生産性に多大な影響を及ぼします。

次に、命令、交渉、統制については、次回で解説致します。

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